YASARAには多くの機能が実装されています.ですが,目的の機能を利用するのに,何から手をつければよいか判らないことも多いです.
そんな時は,ユーザーマニュアルの「Recipes - Perform complex tasks」を参照したり,Help メニューの「Search user manual」から適当な文字列で検索し,ユーザーマニュアルの該当ページを探すことが先ず考えられますが,もう一つ,コマンド一覧から当たりをつけるという方法もあります.
Helpメニューの「Show user manual」をクリック,ユーザーマニュアルを開き,「Commands - Tell YASARA what to do」のサブカテゴリ「Index - All commands in alphabetic order」を表示します.
すると, 次のように,YASARAで利用できる全コマンド(400超)がアルファベット順に表示されます.
この中から関連しそうなコマンド・機能を探します.
例えば,「BuildRes」コマンドが気になったとして,そのページを開くと,コマンド引数の説明やメニュー(GUI)やPythonからのアクセス方法,関連するコマンド,必要となるYASARAのグレード等の情報がテーブルで表示されます.
その後にコマンドやオプション等に関する説明があり,続けて,具体的なコマンド操作の例やサンプル用のマクロファイルなどの記述があります.
これらを参照し目的の操作や解析を行ったり,マクロファイルを作成することができます.
例えば,このページの一番最後にある次の部分をコピーし,テキストエディタに貼り付け,拡張子を「.mcr」としてファイル保存します.
# EXAMPLE BuildRes
# Requires YASARA Model
Clear
for res in 'Gly','Ala','Val','Leu','Ile','Met','Pro','Phe','Trp','Ser','Thr',
'Asn','Gln','Tyr','Cys','Lys','Arg','His','Hid','Hie','Asp','Glu',
'DA','DT','DG','DC','A','U','G','C'
obj = BuildRes (res)
PosObj (obj),X=((-2.5+(Objects-1)%6)*12),Y=((2-(Objects-1)//6)*10),Z=65
AddHydAll
LabelRes all,RESName,Height=3,Color=Yellow,X=4,Y=-4
Move X=-2,Y=2
AutoRotateObj all,Y=1
Style BallStick
これをYASARA GUIから,「Options」 > 「Macro & Movie」 > 「Play macro」として実行すると,次のような結果が得られます.
この例のように,YASARA ユーザーマニュアルには,多くの役に立つ情報(メニュー/コマンドの操作例,マクロ,レシピなど)が記載されています.ぜひ有効に活用してください.